专利摘要:
多機能性眼科組成物は非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤を含む。その組成物は、目の病気、疾患又は障害を治療し又は抑制するために使用されうる。その組成物は、水中溶解度が低い医薬のためのドラッグデリバリービヒクルであることができる。
公开号:JP2011515477A
申请号:JP2011501920
申请日:2009-03-19
公开日:2011-05-19
发明作者:ジェイ. コフィー,マーティン;リー チオルコフスキー,メアリー;ファン,ヤン
申请人:ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド;
IPC主号:A61K9-00
专利说明:

[0001] 発明の背景
本発明は、多機能性眼科組成物に関する。特に、本発明は幾つかの異なる用途に適する眼科組成物に関する。より詳細には、本発明は目の疾患又は障害の治療又は制御のためのこのような眼科組成物に関する。]
背景技術

[0002] 多くの眼科組成物は様々な目の疾患又は障害の治療又は制御において治療用途を見いだす。]
[0003] ヒトの眼の病気又は障害の治療は治療剤の局所投与によってしばしば行われる。局所的なドラッグデリバリーの方法では、眼の重要な前方表面を保護しそして維持するように働く多くの生来的な生理系を考慮しそして克服するように努力しなければならない。治療効果が生じるようにするために、薬剤及び他の活性成分は、一般に、角膜を通して目に入っていかなければならない。薬剤の局所デリバリーの問題は、結膜よりも角膜の透過性が低いということである。さらに、結膜の表面領域は脈管性が高く、そしてその表面積は角膜の表面積の約14倍を超える。これらの理由から、滴下された薬剤の結膜を通した損失はかなりである。さらに、水溶性薬剤は涙の流出によって目の表面から素早く排除され、そのプロセスは病気の目ではしばしば加速され、そして十分な量及び十分な期間にわたる薬剤の目への局所デリバリーがしばしば困難になる。このように、局所薬剤投与の従来技術の方法の有効性はしばしば限定される。]
[0004] 眼科薬の最も一般的な公知の局所デリバリーは溶液又はサスペンションのいずれかとして、水性組成物を用いて行われる。このような組成物は、一般に、目の表面に対して直接的にドロップ又はウォッシュとして送達される。しかしながら、有効な局所眼科組成物の製剤では多くの問題に直面する。たとえば、このような組成物は、多くの薬剤の水性媒体中での溶解度が限定されていることを考慮して、有効量の眼科薬を目に対して送達させるべきである。組成物は、涙の流出によって目から急速になくなる傾向を克服すべきである。また、組成物は患者にとって快適でありそして投与が容易であるべきであり、そして媒体からの薬剤の分離による不正確な投与量の問題を回避すべきである。]
[0005] これらの問題点を克服する試みにおいて多くのアプローチがなされてきた。たとえば、不溶性薬剤のサスペンションが調製されてきた。しかしながら、このような薬剤は媒体から沈降する傾向があり、そして組成物は投与の直前の患者による激しい再懸濁を必要としている。水不溶性眼科薬のデリバリーのためのビヒクルとして軟膏が使用されている。しかしながら、軟膏は過度に粘性でかつ角膜上で材料の層が不均一になるために、快適性が低くそして視力を損なう傾向がある。さらに、軟膏は、しばしば、下まぶたを裏返したところの眼瞼結膜に投与されなければならないので、軟膏は投与するのが困難である。]
[0006] 水溶液、サスペンション及び軟膏などの流体性ビヒクルに加えて、薬剤放出性インサートの形態の固体ビヒクルも目の表面に薬剤を送達させるために使用されてきた。幾つかのインサートは薬剤が含浸された親水性コンタクトレンズであり、その薬剤はレンズ挿入後に時間をかけて角膜表面に放出される。他の場合には、インサートは実際にゆっくりと溶解して薬剤を放出する。しかし、インサートの使用に問題がないわけではない。インサートは、扱いにくく、そしてインサートとともに目の中に導入されうる病原体による目の感染の危険を伴う。]
発明が解決しようとする課題

[0007] このように、有効な眼科組成物を調剤する挑戦は一定の成功をおさめてきたが、改良された局所眼科組成物の必要性がなおも存在する。]
課題を解決するための手段

[0008] 発明の要旨
概して、本発明は改良された多機能性眼科組成物を提供する。]
[0009] 1つの態様において、本発明は目の疾患、障害又は病気の治療のための局所組成物を提供する。]
[0010] 別の態様において、本発明の眼科組成物は、眼科薬物製剤のためのビヒクルを含む。]
[0011] さらに別の態様において、本発明の眼科組成物は、水中溶解度が低い医薬を、治療有効量の医薬が目に送達されうるような量で含む。]
[0012] さらに別の態様において、本発明の眼科組成物は目の表面に長時間にわたって残留することができる。]
[0013] さらなる態様において、本発明の眼科組成物は、水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、界面活性剤及び水を含む。]
[0014] さらに別の態様において、非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれる。]
[0015] さらに別の態様において、本組成物は張度調節剤をさらに含む。]
[0016] さらに別の態様において、医薬は約0.01mg/g〜約200mg/gの範囲の量で組成物中に存在する。]
[0017] さらに別の態様において、医薬は抗炎症剤、抗感染剤(抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗原生動物剤を含む)、抗アレルギー剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、抗緑内障剤、抗酸化剤、抗高血圧薬、神経保護剤、細胞受容体アゴニスト、細胞受容体アンタゴニスト、免疫調節剤、免疫抑制剤、眼内圧(IOP)低下剤、βアドレナリン受容体アンタゴニスト、α- 2アドレナリン受容体アゴニスト、炭酸脱水酵素阻害薬、コリンアゴニスト、プロスタグランジン及びプロスタグランジン受容体アゴニスト、アンジオテンシン変換酵素("ACE")阻害剤、AMPA受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、抗ヒスタミン薬、肥満細胞安定化剤又は脱顆粒阻害剤、α-アドレナリン受容体遮断薬、α- 2アドレナリン受容体アンタゴニスト、トロンボキサンA2ミメティック(mimetics)、タンパク質キナーゼ阻害剤、プロスタグランジンF誘導体、プロスタグランジン- 2αアンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、ムスカリンアゴニスト及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる。]
[0018] さらなる態様において、医薬組成物は約2センチポアズ(cp又はmPa.s)〜約10,000cpの粘度を有する。]
[0019] 本発明の別の態様において、眼科医薬組成物を調製する方法は、医薬を、非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤と組み合わせることを含む。]
[0020] さらに別の態様において、本方法は、上記の非イオン性酸素含有ポリマー及び上記の界面活性剤と混合している間に医薬のサイズを低減させることをさらに含む。]
[0021] さらなる態様において、本発明は眼科の病気、障害又は疾患を治療し又は制御する方法を提供する。この方法はそのような治療又は制御を必要とする眼科組織に対して、非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤を含む治療量の組成物を投与することを含む。]
[0022] さらに別の態様において、このような方法に用いられる組成物は、さらに、眼科医薬を含む。]
[0023] 本発明のこれら及び他の特徴及び利点は下記の詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することにより、当業者にさらに理解されそして評価されるであろう。]
[0024] 発明の詳細な説明
本明細書中に使用される際に、用語「制御」とは、低減、寛解、緩和及び阻止をも含む。]
[0025] 本明細書中に使用される際に、語句「低い水中溶解度」又は「低い水可溶性」とは、生理学的pH(約7.4)及び約25℃で、0.01mg/g未満の水中溶解度であることを意味する。本発明の組成物及び方法はこのような溶解度を有する医薬又は化合物に特に応用可能であるが、このような組成物及び方法は、また、1mg/g未満の範囲の水中溶解度を有しそして治療に有意な濃度の組成物へと製剤されにくい医薬化合物の高められた濃度の新規製剤を提供するのに有用である。]
[0026] さらに他の実施形態において、本発明の組成物及び方法は、たとえば、約1mg/gを超える水中溶解度(pH約7.4及び約25℃の温度)を有する医薬又は化合物にも有用であり、この場合に、そのような組成物は幾つかの望ましい特性を有する。]
[0027] この開示を通して、特に指示がないかぎり、組成物又は製剤の成分の濃度は質量基準である。]
[0028] 概して、本発明は改良された多機能性眼科組成物を提供する。]
[0029] 1つの態様において、本発明は目の疾患、障害又は病気の治療のための局所組成物を提供する。]
[0030] 別の態様において、本発明の眼科組成物は眼科医薬製剤のためのビヒクルを含む。]
[0031] さらに別の態様において、本発明の眼科組成物は、たとえば、ドライアイ症状の結果としての目の不快感又は刺激に悩まされる患者の目に投与されうる。このような場合には、眼科組成物は眼科薬を含まなくてもよい。]
[0032] さらに別の態様において、本発明の眼科組成物は長時間にわたって目の表面に残留することができる。]
[0033] さらなる態様において、本発明の眼科組成物は、水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、界面活性剤及び水を含む。]
[0034] さらなる別の態様において、本発明の眼科組成物は、さらに、水中溶解度が低い医薬を、治療有効量の医薬が目に送達されうるような量で含む。]
[0035] さらに別の態様において、医薬は約0.01mg/g〜約200mg/gの範囲の量で組成物中に存在する。又は、医薬は約0.01mg/g〜約100mg/g、又は約0.01mg/g〜約50mg/g、約0.01mg/g〜約20mg/g、又は、約0.01mg/g〜約10mg/g、約0.01mg/g〜約1mg/g、又は、約0.1mg/g〜約100mg/g、又は、約0.1mg/g〜約50mg/g、又は、約0.1mg/g〜約20mg/g、又は、約0.1mg/g〜約10mg/g、又は、約0.5mg/g〜約50mg/g、又は、約0.5mg/g〜約20mg/g、又は、約0.5mg/g〜約10mg/g、又は、0.5mg/g〜約5mg/gの範囲の量で組成物中に存在する。]
[0036] さらに別の態様において、非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれる。]
[0037] さらに別の態様において、非イオン性酸素含有ポリマーは分子量が約300〜約20000であるポリエチレングリコールからなる群より選ばれる。又は、非イオン性酸素含有ポリマーは分子量が約600〜約10000又は約1000〜約8000の範囲であるポリエチレングリコールからなる群より選ばれる。このようなポリエチレングリコールの制限しない例は、一般名PEG−400、PEG−600、PEG−1000、PEG−2000、PEG−3350、PEG−4000、PEG−6000、PEG−8000、PEG−10000及びPEG−20000で知られている。この範囲の分子量の適切なポリエチレングリコールはCTFA(Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association)の命名法でPEG−8、PEG−12、PEG−20、PEG−32、PEG−75、PEG−100及びPEG−150として知られており、それぞれ、分子量は400、600、1000、1450、3350、4500及び8000である。特に適切なポリエチレングリコールは分子量が約2000〜約8000の範囲であるものである。]
[0038] さらに別の態様において、非イオン性酸素含有ポリマーは、分子量が約300〜約10000の範囲であるポリプロピレングリコールからなる群より選ばれる。又は、非イオン性酸素含有ポリマーは、分子量が約400〜約8000又は約1000〜約4000の範囲であるポリプロピレングリコールからなる群より選ばれる。このようなポリプロピレングリコールの制限しない例はCTFA命名法でPPG−9、PPG−10、PPG−17、PPG−20、PPG−26、PPG−55及びPPG30として知られており、それぞれ、分子量は425、700、1000、1200、2000、3000及び4000である。]
[0039] さらなる態様において、非イオン性酸素含有ポリマーはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーからなる群より選ばれる。これらのコポリマーの幾つかはポロキサマー(Poloxamer)の名称で知られている。このようなブロックコポリマーの制限しない例としてはプルロニック(Pluronic)(登録商標)L44NF、F68NF、F87NF、F108NF及びF127NFが挙げられる。]
[0040] 本発明の組成物中の非イオン性酸素含有ポリマーの量は約0.1〜約25質量%の範囲である。又は、本発明の組成物中の非イオン性酸素含有ポリマーの量は約0.5〜約15質量%、又は、約0.5〜約12質量%、又は、約0.5〜約10質量%、又は、約0.5〜約8質量%、又は、約0.5〜約5質量%、約0.5〜約3質量%、又は、約3〜約25質量%、又は、約3〜約15質量%、又は、約5〜約25質量%、又は、約5〜約15質量%の範囲である。1つの態様において、組成物中に含まれるポリマーの量はその分子量と逆相関で変化する。]
[0041] さらに別の態様において、本発明の組成物中に含まれる界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、リン脂質又はそれらの組み合わせを含む。]
[0042] 非イオン性界面活性剤の制限しない例としては、ツイーン(Tween)(登録商標)80、ツイーン(Tween)(登録商標)60、ツイーン(Tween)(登録商標)20の商品名として一般に知られている、ポリソルベート(たとえば、ポリソルベート80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、ポリソルベート60(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)、ポリソルベート20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)、ポロキサミン(テトロニック(Tetronic)(登録商標)1508又はテトロニック(Tetronic)(登録商標)908などのテトロニック(Tetronic)(登録商標)の商品名で一般に知られているような、エチレンジアミンに結合したエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの合成ブロックコポリマー)、他の非イオン性界面活性剤、たとえば、Brij(登録商標)、Myrj(登録商標)、及び、炭素鎖が約12個以上の炭素原子を有する(たとえば、約12〜約24個の炭素原子)長鎖脂肪族アルコール(すなわち、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ドコソヘキサノイルアルコールなど)が挙げられる。このような化合物はMartindale, 34th ed., pp. 1411-1416 (Martindale, "The Complete Drug Reference," S. C. Sweetman (Ed.), Pharmaceutical Press, London, 2005) 及びRemington, "The Science and Practice of Pharmacy," 21st Ed., p. 291及びチャプター22の内容、Lippincott Williams & Wilkins, New York, 2006)に示されている。]
[0043] 適切なアニオン性界面活性剤はカルボン酸イオン、スルホン酸イオン及び硫酸イオンを含むものである。脂肪酸の鎖長は12〜8個の炭素原子の範囲である。長鎖アルキルスルホネート(12〜18個の炭素原子)、ならびに、アルキルアリールスルホネート、たとえば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを使用できる。スルホン酸イオンは多価イオンの存在下に加水分解及び沈殿を受けにくい。スルホネートの適切な群はジアルキルナトリウムスルホスクシネート、特に、ナトリウムビス−(2−エチルヘキシル)スルホスクシネートである。適切なスルフェート界面活性剤としてはラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。]
[0044] 適切なカチオン性界面活性剤としては、長鎖(12〜18個の炭素原子)カチオン、たとえば、アミン塩及び第四級アンモニウム塩、たとえば、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリド(8〜16個の炭素原子を有するアルキル)が挙げられる。]
[0045] リン脂質の制限しない例としては、2つの長鎖脂肪酸(しばしば、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びリノール酸)に対してエステル化された、L−α−グリセロホスホイルコリンを含むレシチン、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)及びホスファチジルグリセロールが挙げられる。]
[0046] 本発明の組成物中の界面活性剤の濃度は約0.001〜約5質量%(又は、約0.01〜約5質量%、又は、約0.01〜約2質量%、又は、約0.01〜約1質量%、又は、約0.01〜約0.5質量%、又は、約0.1〜約5質量%、又は、約0.1〜約2質量%、又は、約0.001〜約0.1質量%、又は、約0.001〜約0.05質量%、又は、約0.5〜約5質量%、又は、約0.5〜約2質量%、又は、約1〜約5質量%、又は、約1〜約3質量%)の範囲であることができきる。]
[0047] さらに別の態様において、組成物は張度調節剤をさらに含む。このような張度調節剤の制限しない例としては、塩化ナトリウム及び塩化カリウム、グリセリン、デキストロース、マンノース、マンニトール、ソルビトール、ならびに、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムが挙げられる。これらの薬剤は、通常、約0.01〜約3質量%、好ましくは約0.1〜約2質量%の量で個々に使用される。好ましくは、張度調節剤は、約200〜約400mOsm/kg、好ましくは約200〜約350mOsm/kg、より好ましくは約240〜約320mOsm/kgの最終の重量オスモル濃度を提供する量で使用される。]
[0048] 医薬産業で知られている様々な医薬は本発明の教示による使用に適する。好ましい医薬は目の兆候、病気、症候群、損傷などを治療するのに使用されるものである。さらに、いかなる特定の理論にも拘束されるつもりはないが、出願人は、本発明が、水不溶性又はわずかに水溶性であるが、水混和性である材料中に可溶化されうる医薬での使用に特に有用であると信じる。このため、本発明は、このような不溶性又はわずかに可溶性の医薬の送達、生物学的利用能及び標的組織濃度の改良を提供する。]
[0049] 水不溶性又はわずかに水溶性の医薬、特に、本発明の教示による眼科環境における使用のためのそのような医薬の制限しない例としては、限定するわけではないが、抗炎症剤、抗感染剤(抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗原生動物剤を含む)、抗アレルギー剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、抗酸化剤、抗高血圧薬、神経保護剤、細胞受容体アゴニスト、細胞受容体アンタゴニスト、免疫調節剤、免疫抑制剤、IOP低下剤、βアドレナリン受容体アンタゴニスト、α- 2アドレナリン受容体アゴニスト、炭酸脱水酵素阻害薬、コリンアゴニスト、プロスタグランジン及びプロスタグランジン受容体アゴニスト、アンジオテンシン変換酵素("ACE")阻害剤、AMPA受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、ソマトスタチンアゴニスト、肥満細胞脱顆粒阻害剤、α-アドレナリン受容体遮断薬、α- 2アドレナリン受容体アンタゴニスト、トロンボキサンA2ミメティック(mimetics)、タンパク質キナーゼ阻害剤、プロスタグランジンF誘導体、プロスタグランジン- 2αアンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、ムスカリン性薬物及びそれらの組み合わせが挙げられる。]
[0050] 1つの実施形態において、医薬は、抗炎症剤、抗感染剤(抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗原生動物剤を含む)、抗アレルギー剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、抗緑内障剤、抗酸化剤、抗高血圧薬、神経保護剤、細胞受容体アゴニスト、細胞受容体アンタゴニスト、免疫調節剤、免疫抑制剤、IOP低下剤及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる。]
[0051] 別の実施形態において、医薬は抗炎症剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、神経保護剤、免疫調節剤、IOP低下剤及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる。]
[0052] さらに別の実施形態において、医薬はβアドレナリン受容体アンタゴニスト、α- 2アドレナリン受容体アゴニスト、炭酸脱水酵素阻害薬、コリンアゴニスト及びプロスタグランジン受容体アゴニストからなる群より選ばれる。]
[0053] さらなる実施形態において、医薬はプロスタグランジンアゴニスト、β−2アゴニスト、ムスカリンアンタゴニスト及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる。]
[0054] 1つの実施形態において、医薬は式Iを有するフルオロキノロン(米国特許第5,447,926号明細書に開示された新世代のフルオロキノロン抗細菌剤、該特許明細書を参照により本明細書中に取り込む)を含む。]
[0055] 上式中、R1は、水素、未置換低級アルキル基、置換低級アルキル基、シクロアルキル基、未置換C5〜C24アリール基、置換C5〜C24アリール基、未置換C5〜C24ヘテロアリール基、置換C5〜C24ヘテロアリール基、及び、生体内で加水分解されうる基からなる群より選ばれ、R2は、水素、未置換アミノ基、及び、1個又は2個の低級アルキル基により置換されたアミノ基からなる群より選ばれ、R3は、水素、未置換低級アルキル基、置換低級アルキル基、シクロアルキル基、未置換低級アルコキシ基、置換低級アルコキシ基、未置換C5〜C24アリール基、置換C5〜C24アリール基、未置換C5〜C24ヘテロアリール基、置換C5〜C24ヘテロアリール基、未置換C5〜C24アリールオキシ基、置換C5〜C24アリールオキシ基、未置換C5〜C24ヘテロアリールオキシ基、置換C5〜C24ヘテロアリールオキシ基、及び、生体内で加水分解されうる基からなる群より選ばれ、Xはハロゲン原子からなる群より選ばれ、YはCH2、O、S、SO、SO2及びNR4からなる群より選ばれ、ここで、R4は、水素、未置換低級アルキル基、置換低級アルキル基及びシクロアルキル基からなる群より選ばれ、そしてZは酸素及び2個の水素原子からなる群より選ばれる。]
[0056] 別の実施形態において、医薬は式IIを有するフルオロキノロンを含む。



((R)−(+)−7−(3−アミノ−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H—アゼピン−1−イル)−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸)。]
[0057] さらなる別の態様において、医薬はキノロン又はその類似体、たとえば、シノキサシン、シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、フレロキサシン、フルメキン、ガチフロキサシン、グレパフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オキソリニン酸、パズフロキサシン、ペフロキサシン、ピペミド酸、ピロミド酸、ロソクサシン、ルフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン又はトロバフロキサシンを含む。]
[0058] さらに別の実施形態において、医薬は米国特許出願公開第2006/0116396号明細書に開示されているような、式III又はIVを有するグルココルチコイド受容体アゴニストを含み、その特許明細書を参照により本明細書中に取り込む。]
[0059] 上式中、R4及びR5は水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C10(又は、C1〜C5又はC1〜C3)アルコキシ基、未置換C1〜C10(又は、C1〜C5又はC1〜C3)直鎖もしくは枝分かれ鎖アルキル基、置換C1〜C10(又は、C1〜C5又はC1〜C3)直鎖もしくは枝分かれ鎖アルキル基、未置換C3〜C10(又は、C3〜C6又はC3〜C5)環式アルキル基、及び、置換C3〜C10(又は、C3〜C6又はC3〜C5)環式アルキル基からなる群より独立に選ばれる。]
[0060] さらに別の実施形態において、医薬は式Vを有するグルココルチコイド受容体アゴニスト(式IIIを有する化合物の1種)を含む。]
[0061] グルココルチコイドアゴニストとして機能することができる他の化合物及びその製造方法は、たとえば、米国特許出願公開第2004/0029932号、同第2004/0162321号、同第2004/0224992号、同第2005/0059714号、同第2005/0176706号、同第2005/0203128号、同第2005/0234091号、同第2005/0282881号、同第2006/0014787号、同第2006/0030561号、同第2006/0116396号、同第2006/0189646号及び同第2006/0189647号明細書に開示されており、これらのすべての明細書の全内容を参照により本明細書中に取り込む。]
[0062] 幾つかの実施形態において、医薬は他の抗炎症剤、たとえば、ソフトステロイド(たとえば、ロテプレドノールエタボネート)又は非ステロイド系抗炎症剤を含む。NSAIDの制限しない例は、アミノアリールカルボン酸誘導体(たとえば、エンフェナム酸、エトフェナム酸塩、フルフェナム酸、イソニキシン、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルミン酸、タルニフルミン酸塩、テロフェナム酸塩、トルフェナム酸)、アリール酢酸誘導体(たとえば、アセクロフェナク、アセメタシン、アルクロフェナク、アムフェナク、アムトルメチングアシル、ブロムフェナク、ブフェキサマク、シンメタシン、クロピラク、ジクロフェナクナトリウム、エトドラク、フェルビナク、フェンクロジン酸、フェンチアザク、グルカメタシン、イブフェナク、インドメタシン、イソフェゾラク、イソキセパク、ロナゾラク、メチアジン酸、モフェゾラク、オキサメタシン、ピラゾラク、プログルメタシン、スリンダク、チアラミド、トルメチン、トロペシン、ゾメピラク)、アリール酪酸誘導体(たとえば、ブマジゾン、ブチブフェン、フェンブフェン、キセンブシン)、アリールカルボン酸(たとえば、クリダナク、ケトロラク、チノリジン)、アリールプロピオン酸誘導体(たとえば、アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ベルモプロフェン、ブクロキシン酸、カルプロフェン、フェノプロフェン、フルノキサプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、イブプロキサム、インドプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピケトプロレン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、プロチジン酸、スプロフェン、チアプロフェン酸、キシモプロフェン、ザルトプロフェン)、ピラゾール(たとえば、ジフェナミゾール、エピリゾール)、ピラゾロン(たとえば、アパゾン、ベンズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、モラゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、ピペブゾン、プロピフェナゾン、ラミフェナゾン、スキシブゾン、チアゾリノブタゾン)、サリチル酸誘導体(たとえば、アセトアミノサロール、アスピリン、ベノリレート、ブロモサリゲニン、アセチルサリチル酸カルシウム、ジフルニサール、エテルサレート、フェンドサール、ゲンチジン酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸イミダゾール、アセチルサリチル酸リシン、メサラミン、サリチル酸モルホリン、サリチル酸1-ナフチル、オルサラジン、パルサルミド、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸フェニル、サラセタミド、サリチルアミドo-酢酸、サリチル硫酸、サルサレート、スルファサラジン)、チアジンカルボキサミド(たとえば、アンピロキシカム、ドロキシカム、イソキシカム、ロルノキシカム、ピロキシカム、テノキシカム)、ε-アセトアミドカプロン酸、S-(5'-アデノシル)-L-メチオニン、3-アミノ-4-ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザク、ベンジダミン、α-ビサボロール、ブコローム、ジフェンピラミド、ジタゾール、エモルファゾン、フェプラジノール、グアイアズレン、ナブメトン、ニメスリド、オキサセプロール、パラニリン、ペリソキサール、プロカゾン、スーパーオキシドジスムターゼ、テニダップ、ジロイトン、これらの生理学的に許容される塩、これらの組み合わせ、及び、これらの混合物である。]
[0063] 粘度調節剤は本発明の組成物中に含まれてよく、それにより、対象への組成物の投与を容易にし、又は、処置の意図した時間の間、対象中での生体利用性を促進する。粘度調節剤は低分子量材料であっても又は高分子量材料であってもよい。1つの態様において、組成物又は製剤の粘度は約5cp(センチポアズ又はmPa.s)〜約5000cpの範囲である。又は、組成物又は製剤の粘度は約10cp〜約5000cpの範囲であり、又は、約10cp〜約2000cp、又は、約10cp〜約1000cp、又は、10cp〜約500cpの範囲である。粘度調節剤の制限しない例としては、セルロールの誘導体、たとえば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ(アクリル酸)系ポリマー、たとえば、カルボポール(Carbopol)(登録商標)(アリルスクロースで架橋されたポリ(アクリル酸)、たとえば、71G NF、971P NF、974P NF、980 NF、981 NF又は 941 NF)、ペルムレン(Permulen)(登録商標)(長鎖(C10〜C30)アルキルアクリレートにより変性されそしてアリルペンタエリトリトールによって架橋されたポリ(アクリル酸)、たとえば、TR-1 NF又はTR-2 NF)、ポリカルボフィル(ジビニルグリコールによって架橋されたポリ(アクリル酸))、及び、カルボマー(ポリアルケニルポリエーテルによって架橋されたポリ(アクリル酸))ポリマーが挙げられる。他の粘度調節剤としては、中鎖トリグリセリド(MCT、脂肪族アシル部分が4〜12個の炭素原子を含む)、長鎖トリグリセリド(LCT、脂肪族アシル部分が12個より多くの、好ましくは18個より多くの、そしてより好ましくは22個より多くの炭素原子を有するが、異なる相に分離するほどには長くない)、多糖類、たとえば、アルギネート及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、硫酸コンドロイチン及びその塩、デキストラン、たとえば、デキストラン70、水溶性タンパク質、たとえば、ゼラチン、ビニルポリマー、たとえば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン及びポリシロキサンが挙げられる。]
[0064] 本発明の1つ以上の実施形態において、組成物は1種以上の添加剤をも含むことができ、限定するわけではないが、防腐剤、非抗酸化剤(non-antioxidant)、キレート化剤、可溶性促進剤、緩衝剤及びそれらの組み合わせが挙げられる。]
[0065] 防腐剤の制限しない例としては、塩化ベンズアルコニウム(BAK)、第四級アンモニウム化合物(たとえば、ポリクアト−1、ポリクアト−10)、過酸化水素、過酸化尿素、ソルビン酸/EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)、フェニルエチルアルコール、エチルパラベン及びメチルパラベンが挙げられる。これらの薬剤は個々の量で約0.001〜約2質量%(好ましくは約0.001〜約0.5質量%)の量で存在しうる。]
[0066] 可溶性促進剤の制限しない例はβ−シクロデキストリンである。]
[0067] 生理学的に許容される緩衝剤としては、限定するわけではないが、リン酸塩緩衝剤又はTris−HCl緩衝剤(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びHClを含む)が挙げられる。たとえば、pH7.4のTris−HCl緩衝剤は3g/lのトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及び0.76g/lのHClを含む。さらに別の態様において、緩衝剤は10×リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)又は5×PBS溶液である。]
[0068] 特定の環境では、他の緩衝剤も適切又は望ましいことが判ることがあり、たとえば、25℃かつpHが約6.8〜8.2の範囲でpKaが7.5であるHEPES(N−{2−ヒドロキシエチル}ペペラジン(peperazine)−N’−{2−エタンスルホン酸})、25℃かつpHが約6.4〜7.8の範囲でpKaが7.1であるBES(N,N−ビス{2−ヒドロキシエチル}2−アミノエタンスルホン酸)、25℃かつpHが約6.5〜7.9の範囲でpKaが7.2であるMOPS(3−{N−モルホリノ}プロパンスルホン酸)、25℃かつpHが約6.8〜8.2の範囲でpKaが7.4であるTES(N−トリス{ヒドロキシメチル}−メチル−2−アミノエタンスルホン酸)、25℃かつpHが約6.9〜8.3の範囲でpKaが7.6であるMOBS(4−{N−モルホリノ}ブタンスルホン酸)、25℃かつpHが約7〜8.2の範囲でpKaが7.52であるDIPSO(3−(N,N−ビス{2−ヒドロキシエチル}アミノ)−2−ヒドロキシプロパン))、25℃かつpHが約7〜8.2の範囲でpKaが7.61であるTAPSO(2−ヒドロキシ−3−{トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ}−1−プロパンスルホン酸))、25℃かつpHが約7.7〜9.1の範囲でpKaが8.4であるTAPS({(2−ヒドロキシ−1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル)アミノ}−1−プロパンスルホン酸)、25℃かつpHが約8.2〜9.6の範囲でpKaが8.9であるTABS(N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−4−アミノブタンスルホン酸)、25℃かつpHが約8.3〜9.7の範囲でpKaが9.0であるAMPSO(N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)、25℃かつpHが約8.6〜10.0の範囲でpKaが9.5であるCHES(2−シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸)、25℃かつpHが約8.9〜10.3の範囲でpKaが9.6であるCAPSO(3−(シクロヘキシルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸)、又は、25℃かつpHが約9.7〜11.1の範囲でpKaが10.4であるCAPS(3−(シクロヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸)をベースとする緩衝剤である。]
[0069] ある実施形態において、本発明の組成物はpHが約4〜約8の範囲にある緩衝剤中で製剤される。他の実施形態において、このようなpHは約4〜約6.8、又は、約5〜約6.8の範囲である。このような実施形態において、組成物の緩衝能力により、望ましいことに、組成物は患者に投与された後に急速に生理学的pHに到達することが可能である。さらに他の実施形態において、組成物のpHは約7〜約7.5の範囲にある。]
[0070] 1つの態様において、医薬組成物は長時間にわたって眼環境内に残留しそしてある時間にわたって医薬を放出することができる。1つの実施形態において、医薬組成物は4時間、8時間又はそれより長く医薬を放出することができる。別の実施形態において、医薬組成物は12時間又はそれより長く医薬を放出することができる。別の好ましい実施形態において、医薬組成物は24時間又はそれより長く医薬を放出することができる。別の実施形態において、医薬組成物は2、3、4、5、6又は7日間又はそれより長く医薬を放出することができる。別の好ましい実施形態において、医薬組成物は2又は4週間又はそれより長く医薬を放出することができる。]
[0071] 1つの態様において、本発明の組成物は局所投与用に製剤される。1つの実施形態において、このような組成物は、眼球前区領域の病気、障害又は疾患を治療する又は制御するための、目の眼球前区、たとえば、眼球前区眼表面又は結膜への局所投与用に製剤される。]
[0072] 1つの態様において、本発明の医薬組成物は目の病気、障害又は疾患を眼注入(たとえば、硝子体内注入)によって治療するのに適切である。]
[0073] 又は、組成物は、限定するわけではないが、ヒト又は動物内の目の硝子体腔又は結膜下を含む、眼環境中に注入するように製剤されることができる。組成物は既知の方法及び原理にしたがって眼注入を行うように製剤され、そして適切なゲージの針、たとえば、25〜30ゲージの針などの注入デリバリーデバイスを用いて注入されうる。]
[0074] 混合物を眼環境に注入する前に、組成物は望ましくは無菌化される。無菌化の適切な方法としては、限定するわけではないが、除菌濾過、加熱殺菌及びγ線照射が挙げられる。除菌濾過を選択する場合には、除菌濾過の1つの適切な方法は少なくとも約0.2μm以下の孔サイズのフィルターを用いることができる。加熱殺菌を選択する場合には、加熱殺菌の1つの適切な方法は混合物を少なくとも約150℃の温度で少なくとも約25分間殺菌することを含むことができる。γ線照射を選択する場合には、1つの適切な方法は本発明の組成物を約2.5Mrad〜約3.5Mradのレベルのγ線に暴露することを含むことができる。]
[0075] 上記のとおり、本発明の別の態様は目の病気、障害又は疾患を治療する方法を含む。その方法は、水溶性非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤を含む医薬組成物を眼環境中に投与することを含む。非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤は上記に開示された中から選択される。]
[0076] 1つの態様において、本方法を実施するために使用される組成物は眼科医薬をさらに含む。医薬は特定の病気、疾患又は様態の障害を治療するように選択されうる。]
[0077] 本組成物は、限定するわけではないが、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、嚢胞様黄斑浮腫、加齢性黄斑変性症(滲出型及び萎縮型を含む)、視神経炎、網膜炎、脈絡網膜炎、中間部ブドウ膜炎及び後部ブドウ膜炎、脈絡膜血管新生及びそれらの組み合わせを含む、目の病気、障害又は疾患を治療するために使用できる。]
[0078] 別の態様において、適切な医薬を含む本発明の組成物は眼球前区の目の病気、疾患又は障害を治療し又は制御するために使用され、それはドライアイ(乾性角結膜炎とも呼ばれる)、前部ブドウ膜炎(虹彩炎及び虹彩毛様体炎を含む)、角膜炎、結膜炎、角結膜炎(春季カタル(又はVKC)及びアトピー性角結膜炎を含む)、角膜潰瘍、角膜浮腫、無菌性角膜浸潤巣、前部強膜炎、上強膜炎、眼瞼炎、及び、光屈折矯正角膜切除術(photorefractive keratectomy)、白内障除去手術、眼内レンズ(IOL)埋め込み、レーザー支援現場矯正角膜切除術(LASIK)、老眼矯正手術(conductive keratoplasty)及び放射状角膜切開などの手順から生じる術後(手術後)眼炎症が挙げられる。]
[0079] 非イオン性酸素含有ポリマー、界面活性剤、医薬及び他の随意の成分は、あらゆる適切な混合物を形成するように混合されてよく、その混合物は、限定するわけではないが、溶液、半固体又はサスペンションを含む。別の実施形態において、溶液をさらに疎水性媒体に加えそして全体として安定なエマルジョンを形成することができる。たとえば、混合物は、非イオン性酸素含有ポリマー及び界面活性剤を含む媒体中に医薬の粒子を含むサスペンションであることができる。本発明の様々な実施形態において、医薬の粒子は粒子サイズが約0.01μm〜約4μm直径である。別の実施形態において、主な粒子サイズは約0.05μm〜約2μm直径である。さらに別の実施形態において、メジアン粒子サイズは約1μm〜約2μm直径である。さらに別の実施形態において、メジアン粒子サイズは約1.5〜1.7μmである。]
[0080] 本発明のドラッグデリバリービヒクルとしての本発明の組成物は、眼環境内の標的組織に治療に有意な量の医薬を送達させることに関して本明細書中に記載した1つ以上の困難な課題に対処することができる。]
[0081] たとえば、通常に水性媒体中の溶解度が低い医薬の可溶化によって、本発明の組成物中の溶解度を高くすることができる。このように溶解度が高められたことにより、標的組織で、その中又はその付近での医薬又は医薬粒子の利用性を高めることができ、それにより標的組織で、その中又はその付近での医薬濃度を高めることができる。]
[0082] たとえば、本発明の幾つかの実施形態における式Vの化合物の溶解度を水中の溶解度と表1中で比較する。]
[0083] ]
[0084] 幾つかの例において、医薬の量又は用量は全量又は全用量が所望の眼環境に溶液として送達されるように、本媒体中に完全に可溶性であることができる。他の例において、医薬はサスペンションとして送達されうるが、本発明のデリバリービヒクル中でのより高い溶解度のために、組成物の流体相中の医薬の濃度は高くなることが可能で、そのため、より有意な濃度の医薬が標的組織で又はその付近で利用可能である。]
[0085] 本発明の組成物を使用することのさらなる利点は粒子の生体利用性の能力が改良されていることである。本組成物の媒体が散逸する際に、又は、眼科流体(たとえば、涙又は硝子体液)が組成物ドロップレットに浸入する際に、又は、インジェクションボーラスに浸入する際に、非常に小さい医薬の粒子が暴露される。ほとんどの条件下で、より小さい粒子の医薬はより大きい粒子よりも高い生体利用性がある。より小さい粒子のさらなる利点は、軟膏又は眼科注入分散体などの従来の眼科組成物とは異なり、視軸に移行しそして視力を妨げることが起こりにくいという点である。]
[0086] 下記の実施例は本発明をさらに例示し、そして本明細書中に記載された特定の手順又は組成物の範囲又は本発明を限定するものと解釈されるべきでない。]
[0087] ]
[0088] 例1のサスペンションは下記の工程を含む方法により調製された。
式Vの化合物(医薬物質)を除くすべての成分を約140gの水中に攪拌しながら溶解させ、その後、0.2μmポリエーテルスルホンろ膜をとおして除菌することにより、無菌サスペンションビヒクルを調製すること、
無菌ビヒクルを、医薬物質及び無菌ポリスチレンビーズを含む無菌ミル処理容器に添加し、1000rpmで3〜30分サイクル、AR−500ミル処理装置内で混合することによりサスペンションビヒクル中で医薬を湿潤ミル処理すること(ビーズミル処理の間のビヒクル中の医薬の濃度は約24質量%であった)、及び、
生物学的安全キャビネット中で、濃縮サスペンション及び湿潤ミル処理のために用いたPSビーズをろ過装置に定量的に移し、ビーズからサスペンションを分離し、追加の水で最も高い濃度(60mg/g)に希釈すること。]
[0089] 例1のサスペンションの希釈を行い、より低いサスペンション濃度(10、30mg/g)を形成することにより、例2及び3のサスペンションを得た。]
[0090] 表2の製剤の分析結果の幾つかの要約を表3に示す。]
[0091] ]
[0092] 他のサスペンションは同様に製造することができる。]
[0093] ]
[0094] 本発明の組成物のさらに他の例を下記に示す。]
[0095] ]
[0096] ]
[0097] 式IIのフルオロキノロンを含む本発明の例示の組成物を下記に示す。]
[0098] ]
[0099] 高IOPの治療又は眼神経保護に適する本発明の例示の組成物を下記に示す。]
[0100] ]
[0101] ]
[0102] ]
[0103] ]
[0104] さらに、例4、6、7又は8に記載されるとおりの組成物は、ドライアイ症状に悩まされている患者の眼球前区の眼表面に、1日1回又はそれ以上、1滴又はそれ以上のドロップを滴下し、このような様態から生じる不快を緩和することにより、ドライアイを治療するために使用されうる。]
実施例

[0105] 本発明は、ここまで、本発明に関係する技術のいずれの当業者も本発明を実施することができるように、このような完全で明確で精巧で正確な用語にて説明されてきた。上記の記載は本発明の例を記載したものであって、特許請求の範囲に記載されたとおりの本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、変更又は置換がなされてよいことが理解されるべきである。さらに、本発明の特定の要素、実施形態及び用途が示され、そして記載されてきたが、本発明は、特に上記の教示及び添付の特許請求の範囲に照らして、本開示の範囲から逸脱することなく当業者によって変更又は置換がなされうるので、それらに限定されないことは、もちろん、理解されるであろう。さらに、上記のとおりの実施形態は単に例示の目的であり、本発明の範囲を制限することが意図されないことも理解され、本発明の範囲は均等論を含めた特許法の原則に従って理解される下記の特許請求の範囲によって規定される。本明細書中に引用したすべての参考文献の全体を取り込む。]
权利要求:

請求項1
a)組成物の約3〜約25質量%の濃度の水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、b)組成物の約0.01〜約5質量%の濃度の界面活性剤、c)張度調節剤、及び、d)水、を含む組成物であって、重量オスモル濃度が約200〜約400mOsm/kgの範囲である、組成物。
請求項2
水中溶解度が低い医薬をさらに含み、該医薬は組成物が標的組織に投与されるときに治療有効量の該医薬を送達するために十分な量で組成物中に存在している、請求項1記載の組成物。
請求項3
前記非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれる、請求項1記載の組成物。
請求項4
前記界面活性剤はポリソルベート、ポロキサミン、カルボキシレート、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、第四級アンモニウム塩、リン脂質、中鎖トリグリセリド及び長鎖トリグリセリドからなる群より選ばれる、請求項1記載の組成物。
請求項5
前記医薬は抗炎症剤、抗感染剤、抗アレルギー剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、抗緑内障剤、抗酸化剤、抗高血圧薬、神経保護剤、細胞受容体アゴニスト、細胞受容体アンタゴニスト、免疫調節剤、免疫抑制剤、IOP低下剤、βアドレナリン受容体アンタゴニスト、α- 2アドレナリン受容体アゴニスト、炭酸脱水酵素阻害薬、コリンアゴニスト、プロスタグランジン及びプロスタグランジン受容体アゴニスト、アンジオテンシン変換酵素("ACE")阻害剤、AMPA受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、ソマトスタチンアゴニスト、肥満細胞安定剤、α-アドレナリン受容体遮断薬、α- 2アドレナリン受容体アンタゴニスト、トロンボキサンA2ミメティック(mimetics)、タンパク質キナーゼ阻害剤、プロスタグランジンF誘導体、プロスタグランジン- 2αアンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、ムスカリン性薬物及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項2記載の組成物。
請求項6
前記界面活性剤はポリソルベート、ポロキサミン、カルボキシレート、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、第四級アンモニウム塩、リン脂質、中鎖トリグリセリド及び長鎖トリグリセリドからなる群より選ばれる、請求項3記載の組成物。
請求項7
式IIを有する医薬をさらに含む、請求項6記載の組成物。
請求項8
式Vを有する医薬をさらに含む、請求項6記載の組成物。
請求項9
a)組成物の約3〜約25質量%の濃度の水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、b)組成物の約0.01〜約5質量%の濃度の界面活性剤、c)張度調節剤、d)水、及び、e)0.01mg/g〜約100mg/g組成物の濃度で存在している、水中溶解度が低い医薬、を含む組成物であって、前記組成物は重量オスモル濃度が約200〜約400mOsm/kgの範囲であり、前記非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれ、そして前記界面活性剤はポリソルベート、ポロキサミン、カルボキシレート、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、第四級アンモニウム塩、リン脂質、中鎖トリグリセリド及び長鎖トリグリセリドからなる群より選ばれる、組成物。
請求項10
前記医薬は式II又はVを有する化合物を含む、請求項9記載の組成物。
請求項11
前記医薬はブリモニジンを含む、請求項9記載の組成物。
請求項12
前記医薬はエタボン酸ロテプレドノールを含む、請求項9記載の組成物。
請求項13
前記医薬はモキシフロキサシンを含む、請求項9記載の組成物。
請求項14
前記医薬はガチフロキサシンを含む、請求項9記載の組成物。
請求項15
a)組成物の約3〜約25質量%の濃度の水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、b)組成物の約0.01〜約5質量%の濃度の界面活性剤、c)張度調節剤、d)水、及び、e)約0.01mg/g〜約100mg/gの濃度の眼科医薬、を含む組成物であって、前記組成物は重量オスモル濃度が約200〜約400mOsm/kgの範囲であり、前記非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれ、そして前記界面活性剤はポリソルベート、ポロキサミン、カルボキシレート、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、第四級アンモニウム塩、リン脂質、中鎖トリグリセリド及び長鎖トリグリセリドからなる群より選ばれる、組成物を、患者の眼環境に投与することを含む、患者における目の病気、疾患又は障害を治療するための方法。
請求項16
前記医薬は抗炎症剤、抗感染剤、抗アレルギー剤、抗増殖剤、抗血管新生剤、抗緑内障剤、抗酸化剤、抗高血圧薬、神経保護剤、細胞受容体アゴニスト、細胞受容体アンタゴニスト、免疫調節剤、免疫抑制剤、IOP低下剤、βアドレナリン受容体アンタゴニスト、α- 2アドレナリン受容体アゴニスト、炭酸脱水酵素阻害薬、コリンアゴニスト、プロスタグランジン及びプロスタグランジン受容体アゴニスト、アンジオテンシン変換酵素("ACE")阻害剤、AMPA受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、ソマトスタチンアゴニスト、肥満細胞脱顆粒阻害剤、α-アドレナリン受容体遮断薬、α- 2アドレナリン受容体アンタゴニスト、トロンボキサンA2ミメティック(mimetics)、タンパク質キナーゼ阻害剤、プロスタグランジンF誘導体、プロスタグランジン- 2αアンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、ムスカリン性薬物及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれるものである、請求項15記載の方法。
請求項17
前記医薬は式Vを有する化合物を含み、そして前記病気、疾患又は障害は目の炎症である、請求項15記載の方法。
請求項18
前記医薬は式IIを有する化合物を含み、そして前記病気、疾患又は障害は目の感染症である、請求項15記載の方法。
請求項19
前記医薬はキノロン又はその類似体を含み、そして前記病気、疾患又は障害は目の感染症である、請求項15記載の方法。
請求項20
a)組成物の約3〜約25質量%の濃度の水溶性非イオン性酸素含有ポリマー、b)組成物の約0.01〜約5質量%の濃度の界面活性剤、c)張度調節剤、及び、d)水、を含む組成物であって、前記組成物は重量オスモル濃度が約200〜約400mOsm/kgの範囲であり、前記非イオン性酸素含有ポリマーはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びそれらの混合物からなる群より選ばれ、そして前記界面活性剤はポリソルベート、ポロキサミン、カルボキシレート、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、第四級アンモニウム塩、リン脂質、中鎖トリグリセリド及び長鎖トリグリセリドからなる群より選ばれる、組成物を、患者の眼環境に投与することを含む、患者のドライアイ症状による目の不快感を緩和するための方法。
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